喬木(読み)キョウボク

デジタル大辞泉 「喬木」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぼく〔ケウ‐〕【×喬木】

高木こうぼく」に同じ。→灌木かんぼく

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精選版 日本国語大辞典 「喬木」の意味・読み・例文・類語

きょう‐ぼくケウ‥【喬木】

  1. 〘 名詞 〙(たけ)の高い木。植物学では、幹が木質化して堅く、直立して、少なくとも高さ三メートル以上の木をいう。枝は根もとから出ることがなく、主幹側枝との区別が明らかで、葉は広葉または針葉、落葉するものと常緑のものとがある。樫、松、杉などの類。現在では高木と言いかえられている。⇔灌木(かんぼく)
    1. [初出の実例]「人家的的在何許、応夕陽喬木西」(出典空華集(1359‐68頃)四・山水)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・伐木〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「喬木」の意味・わかりやすい解説

喬木(村)
たかぎ

長野県南部、下伊那郡(しもいなぐん)の村。天竜川左岸に位置し、東部伊那山地に及ぶ。集落は天竜川の段丘上に点在し、稲作、野菜やリンゴ、カキ、ナシなどの果樹栽培、畜産を中心とする。特産はコンニャクと観光農園のイチゴブルーベリーなど。村域の80%は山地で、近世ヒノキモミツガなどからつくる榑木(くれき)を年貢として納めていた。木地師(きじし)の集落もあり、村の東端の氏乗(うじのり)にはその墓碑が残る。天竜川沿いの阿島(あじま)地区は近世初期には和傘づくりが盛んで、その伝統を引く阿島傘がいまもわずかに製造される。面積66.61平方キロメートル、人口5973(2020)。

[小林寛義]



喬木
きょうぼく

高木

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改訂新版 世界大百科事典 「喬木」の意味・わかりやすい解説

喬木[村] (たかぎ)

長野県南部,下伊那郡の村。人口6692(2010)。伊那盆地南部,天竜川中流東岸に位置し,南は飯田市に接する。東部の伊那山地より発する加々須川,小川川が中央部を西流して天竜川に注ぐ。天竜川東岸には数段の河岸段丘が発達し,古くから水田,桑園,果樹園に利用されてきたが,近年はキュウリ,トマト,イチゴなどのハウス栽培や養豚,牛の飼育が盛ん。阿島地区はかつて和傘の生産地として知られた。小川川上流には矢筈砂防ダムや矢筈公園がある。毛無山の球状花コウ岩は県天然記念物。
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喬木 (きょうぼく)

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普及版 字通 「喬木」の読み・字形・画数・意味

【喬木】きよう(けう)ぼく

高い木。〔詩、周南、漢広〕南に喬木り 休息(いこ)ふべからず (水)に游女(女神)り 求思(もと)むべからず

字通「喬」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「喬木」の意味・わかりやすい解説

喬木【きょうぼく】

高木

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「喬木」の意味・わかりやすい解説

喬木
きょうぼく

高木」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の喬木の言及

【木】より

(草本植物)に対応する語。大きさによって高木(喬木(きようぼく))と低木(灌木)に区別することもある。高いものではオーストラリアのユーカリの1種のように130mに達するものがあり,小さいものでは草本と同じような生育形のコケモモやヤブコウジのような例がある。…

【高木】より

…喬木(きようぼく)ともいい,灌木(低木)以外の木本,すなわち普通人間の背丈より高いものをいう。喬木という場合,その語感から,高さ10mを超えるようなものを意味することが多い。…

※「喬木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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