長野県南部、下伊那郡(しもいなぐん)の村。天竜川左岸に位置し、東部は伊那山地に及ぶ。集落は天竜川の段丘上に点在し、稲作、野菜やリンゴ、カキ、ナシなどの果樹栽培、畜産を中心とする。特産はコンニャクと観光農園のイチゴ、ブルーベリーなど。村域の80%は山地で、近世はヒノキ、モミ、ツガなどからつくる榑木(くれき)を年貢として納めていた。木地師(きじし)の集落もあり、村の東端の氏乗(うじのり)にはその墓碑が残る。天竜川沿いの阿島(あじま)地区は近世初期には和傘づくりが盛んで、その伝統を引く阿島傘がいまもわずかに製造される。面積66.61平方キロメートル、人口5973(2020)。
[小林寛義]
長野県南部,下伊那郡の村。人口6692(2010)。伊那盆地南部,天竜川中流東岸に位置し,南は飯田市に接する。東部の伊那山地より発する加々須川,小川川が中央部を西流して天竜川に注ぐ。天竜川東岸には数段の河岸段丘が発達し,古くから水田,桑園,果樹園に利用されてきたが,近年はキュウリ,トマト,イチゴなどのハウス栽培や養豚,牛の飼育が盛ん。阿島地区はかつて和傘の生産地として知られた。小川川上流には矢筈砂防ダムや矢筈公園がある。毛無山の球状花コウ岩は県天然記念物。
執筆者:萩原 毅
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…草(草本植物)に対応する語。大きさによって高木(喬木(きようぼく))と低木(灌木)に区別することもある。高いものではオーストラリアのユーカリの1種のように130mに達するものがあり,小さいものでは草本と同じような生育形のコケモモやヤブコウジのような例がある。…
…喬木(きようぼく)ともいい,灌木(低木)以外の木本,すなわち普通人間の背丈より高いものをいう。喬木という場合,その語感から,高さ10mを超えるようなものを意味することが多い。…
※「喬木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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