樟科(読み)くすのきか

精選版 日本国語大辞典 「樟科」の意味・読み・例文・類語

くすのき‐か‥クヮ【樟科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。三二属約二五〇〇種知られ、熱帯および亜熱帯、特に東南アジアに分布の中心がある。高木または低木。葉は常緑互生または対生し托葉がない。花序は総状、集散、散形花序など。花は通常三数性。両性または雌雄異株。花被は心皮の二倍数あり二列に輪生する。雄しべは心皮の四倍数あり三~四組となって子房囲位または上位に輪生する。子房は上位、まれに下位。一または三個の心皮から一室を形成し一卵子を内蔵する。果実は液果、しばしば肉質で杯状の花床におさまっている。この仲間のアボカド、クス、ニッケイなどは栽培もされ、他に多くの有用植物が含まれる。なお、蔓性で、無葉緑寄生植物であるところからスナヅルの仲間をスナヅル科として独立させることがある。くす科。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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