権世村(読み)ごんぜむら

日本歴史地名大系 「権世村」の解説

権世村
ごんぜむら

[現在地名]金津町権世

権世市野々ごんぜいちのの村の南西、加越山中の権世川谷間にある。「越前国名蹟考」は枝村としてみやたにをあげる。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「坪江上郷之東」に含まれていたと思われる。江戸時代は福井藩領。村名は正保郷帳にみえ、田方一三八石余・畠方一六四石余。

安永二年(一七七三)福井藩金津領村鏡(高橋家文書)によれば、総石高三〇三・三七七石、田方四反余・畑方一一町五反余(久左衛門など三名の屋敷地は太閤検地以来除地)。山二二ヵ所をもち、家数四二、人数一八五(男九三・女九二)、牝馬一一疋。農閑余業は「加州山中谷より炭杪等賃持、木綿」であった。用水は権世川の水を利用するほか溜池四ヵ所があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android