20世紀日本人名事典 「横河民輔」の解説
横河 民輔
ヨコガワ タミスケ
- 生年
- 元治1年9月28日(1864年)
- 没年
- 昭和20(1945)年6月26日
- 出生地
- 播磨国明石(兵庫県)
- 学歴〔年〕
- 帝国大学工科大学造家学科〔明治23年〕卒
- 経歴
- 日本橋に建築事務所を開設、明治25年三井組嘱託、28年正式入社。米国出張で鉄骨建築の実際を学び、35年三井本店の設計に初めて鉄骨を用い、日本鉄骨建築の先駆となった。36年東京帝大講師として建築学科に鉄骨構造の講義を開講。36年三井を辞め横河工務所を開設、40年横河橋梁製作所、大正9年横河電機研究所、さらに横河電気製作所、満州横河橋梁会社なども設立。また尚徳学園理事長、建築協会(現・建築業協会)初代理事長、建築学会会長も務めた。作品はほかに帝国劇場、三越本店、東京銀行集会所、東京証券取引所などがある。一方古陶器の収集家でも有名で横河コレクションは昭和7年帝室博物館に寄贈された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報