日本歴史地名大系 「樫滝村」の解説 樫滝村かしたけむら 長崎県:上県郡上県町樫滝村[現在地名]上県町樫滝(かしたき)仁田(にた)三ヵ村の中央に位置する。「津島紀略」では加志多幾と訓じ、仁田六ヵ村として下里(しもざと)をあげるが、検地帳・郷村帳類では下里は樫滝村に属する。仁田川が入江に注ぐ沖積地に立地し、山際の台地に弥生時代の遺跡がある。「津島紀事」は古い文書に樫嶽とあり、在地でもカシタケと称すると記す(現在も同様)。「郡方毎日記」寛永一五年(一六三八)条に「かしたけ」とある。万治三年(一六六〇)の検地帳には伊奈郡仁田瀬田(にたせた)村のみがみえ、仁田のほかの村は欠落する。貞享三年(一六八六)の神社誌に樫滝村とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by