橋中心髄鞘崩壊症(読み)きょうちゅうしんずいしょうほうかいしょう

家庭医学館 「橋中心髄鞘崩壊症」の解説

きょうちゅうしんずいしょうほうかいしょう【橋中心髄鞘崩壊症】

 急性重症の脳疾患です。もともとアルコール依存症や栄養障害など慢性の内臓障害のある人におこります。このほか、肝硬変症(かんこうへんしょう)、腎疾患(じんしっかん)、糖尿病、さらには白血病(はっけつびょう)、各種感染症、アミロイドーシスなどが基礎疾患あるいは準備状態として注目されています。
 急にぼんやりして意識がおかしくなり、左右ともに手足のまひ、口がきけない、物が飲み込めなくなります。けいれんをおこすこともあります。
 血液の電解質に異常をきたし、低ナトリウム、低カリウムなどが証明されます。
 進行は急速で、数日から数週のうちに、診断困難なまま死亡することが多いものです。
 若・中年の男性に多く、小児でもまれではありません。
 詳しい病気の成り立ちは不明ですが、血液の低ナトリウムを急速に補正しようとして行なわれる輸液療法(ゆえきりょうほう)が一因と考えられています。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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