橋原村(読み)はしばらむら

日本歴史地名大系 「橋原村」の解説

橋原村
はしばらむら

[現在地名]岡谷市川岸かわぎし 橋原

南に山を負い、北の天竜川との間に挟まれた細長い扇状地上にある。東は花岡はなおか村、南西は鮎沢あいざわ村に接する。鎌倉街道が山裾近くを天竜川に並行して通っている。天正一八年(一五九〇)諏訪郡御検地御高帳(諏訪郡諸村並旧蹟年代記)に「高百六石四斗 橋原郷」と記されている。

明治三八年(一九〇五)天竜川船渠会社が設立され、岡谷駅裏の天竜河岸の船渠から下流三沢みさわ新倉あらくら(天竜川右岸)製糸工場に繭・石炭などを運んだが、その大船一八艘の船頭はほとんど橋原の者であった。これは橋原が天竜川依存の漁労を中心とする集落であったことに起因する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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