先住(読み)センジュウ

デジタル大辞泉 「先住」の意味・読み・例文・類語

せん‐じゅう〔‐ヂユウ〕【先住】

その場所に先に住んでいたこと。また、その人。「先住者」
先代住職
「―が一向お構いなさらんお方だったので」〈里見弴多情仏心
[類語](1在住現住永住常住定住安住居住転住移住住む

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精選版 日本国語大辞典 「先住」の意味・読み・例文・類語

せん‐じゅう‥ヂュウ【先住】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 先に住んでいること。
    1. [初出の実例]「忰宅は、先住の人三分一をしきり、東の方を人にかし置候故」(出典:殿村篠斎宛馬琴書簡‐文政六年(1823)八月八日)
  3. 寺の先代の住持。以前の住職。前住。
    1. [初出の実例]「先住の心を探る譲り味噌」(出典:雑俳・俳諧觿‐一(1768))
    2. 「蓮華寺の台所では、先住の命日と言って、精進物を作るので多忙(いそが)しかった」(出典破戒(1906)〈島崎藤村〉三)
    3. [その他の文献]〔梵網経〕

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