檜曾根村（読み）ひそねむら

日本歴史地名大系

檜曾根村
ひそねむら

• 徳島県：那賀郡
• 上那賀町
• 檜曾根村

[現在地名]上那賀町檜曾根

長安（ながやす）村の北東、菖蒲谷（しようぶだに）川流域山間部に位置し、北東は竹（たけ）ヶ谷（たに）村（現相生町）と接する。「檜曾江村」ともみえる。寛永（一六二四―四四）前期のものと推定される国絵図に「ひのそね村」とあり、那西（なさい）郡に属した。寛文四年（一六六四）の郷村高辻帳、天保郷帳などに記載がなく、長安村の高に含まれるとみられる。文化一〇年（一八一三）の高都帳によると高一九石余。「阿波志」では高三三石余で水陸田三町一反余。旧高旧領取調帳では高二四石余のすべてが蔵入地。天明六年（一七八六）の村々浦里男女人改帳（守野家文書）によれば人数五二、うち男二八・女二四。「阿波志」によれば家数一七・人数五六、下廬師・舟戸（ふねと）・陰（かげ）・中洲（なかす）の四里があり、若宮と比丘祠がある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」