櫓船(読み)ヤグラブネ

精選版 日本国語大辞典 「櫓船」の意味・読み・例文・類語

やぐら‐ぶね【櫓船・矢倉船】

  1. 〘 名詞 〙 中世から近世にかけての軍船で、船上にやぐらを設けた船の称。戦国時代以降、四十丁立以上の関船安宅船(あたけぶね)は、すべて、総やぐらで囲うように発展したので、小船を除く軍船はほとんどこれになった。
    1. [初出の実例]「射手船の事。弐三百石以上の舟を用へし。此舟矢倉舟なり」(出典:能島家伝書(17C初か)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android