正伝節(読み)ショウデンブシ

デジタル大辞泉 「正伝節」の意味・読み・例文・類語

しょうでん‐ぶし〔シヤウデン‐〕【正伝節】

上方浄瑠璃流派の一。初世宮古路薗八みやこじそのはちの門から出た春富士正伝が始めたもの。宝暦(1751~1764)のころ、京坂地方に流行

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精選版 日本国語大辞典 「正伝節」の意味・読み・例文・類語

しょうでん‐ぶしシャウデン‥【正伝節】

  1. 〘 名詞 〙 浄瑠璃節の一流派。初代宮古路薗八(みやこじそのはち)の弟子春富士正伝が創始したもので、宝暦(一七五一‐六四初年から天明一七八一‐八九)の頃にかけて、上方で流行した。正伝。
    1. [初出の実例]「京から松伝ぶしの上手をよんできかそふ」(出典:洒落本・蕩子筌枉解(1770)登鸛鵲楼)

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世界大百科事典(旧版)内の正伝節の言及

【浄瑠璃】より

…河東節,豊後三流,新内節を江戸浄瑠璃ともいう。豊後掾の門弟宮古路薗八が京で薗八節(宮薗節)を広め,この分派の春富士正伝が正伝節を上方の歌舞伎で語り,豊後掾の門弟宮古路繁太夫は繁太夫(しげたゆう)節を元文(1736‐41)ころから大坂の劇場や座敷で語った。河東節,新内節,薗八節などは酒席で多くうたわれたので肴(さかな)浄瑠璃,歌浄瑠璃といわれた。…

【宮古路薗八】より

…71年(明和8)ころ江戸に下り3世を名のったらしい。正伝節(しようでんぶし)というフシが残っている。【竹内 道敬】。…

※「正伝節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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