正平染(読み)ショウヘイゾメ

デジタル大辞泉 「正平染」の意味・読み・例文・類語

しょうへい‐ぞめ〔シヤウヘイ‐〕【正平染(め)】

正平革文様を取り入れた染め方。

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精選版 日本国語大辞典 「正平染」の意味・読み・例文・類語

しょうへい‐ぞめシャウヘイ‥【正平染】

  1. 〘 名詞 〙 正平革の染模様近世、誤って菖蒲革に同じともいう。正平形。正平。〔随筆・本朝世事談綺(1733)〕
    1. [初出の実例]「菖蒲革とて鱗形の模様染付しをいへり。正平染(シャウヘイゾメ)ともいひて究めて武家足軽これを着す」(出典譬喩尽(1786)七)

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世界大百科事典(旧版)内の正平染の言及

【染色】より

…この伝統は明治になっても受け継がれ,写糊(うつしのり)(染料に糊をまぜた色糊を生地に塗り,これを蒸したのち水洗し染める)の発明,無線友禅,石版友禅の発達となり,またモスリン,ビロードにも応用され,さらに機械捺染も行われるようになった。 江戸期には友禅染のほかに,吉半(よしなか)染あるいは小色染,加賀染といわれる,友禅染同様の細かい彩色法による染めや,正平染といわれた油絵具による染め,光悦染と呼ばれた蠟染などさまざまな技法があり,それらが技を競っていたが,いつの間にか影をひそめてしまったなかで,型染の小紋や中形は友禅とともに今日まで続いている。型紙を用いて,糊置きをする方法はいつごろ始まったか明らかでないが,遺品から類推すると,ほぼ室町時代末には行われていたようである。…

※「正平染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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