デジタル大辞泉 「正平革」の意味・読み・例文・類語 しょうへい‐がわ〔シヤウヘイがは〕【正平革】 染め革の一。獅子しし・牡丹ぼたん・唐草などの文様を配した中に「正平六年六月一日」の文字を染め出した革。征西将軍懐良かねなが親王が、正平6年(1351)肥後国八代やつしろの革工に命じて染めさせたものといわれ、武具などに用いられた。八代革。御免革。正平御免革。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「正平革」の意味・読み・例文・類語 しょうへい‐がわシャウヘイがは【正平革】 〘 名詞 〙 藻獅師(もじし)文様の絵革の一種。金具廻りの形状の中に獅子や牡丹の文様を白地藍に赤を配して染め、空間に五星文と「正平六年六月一日」の日付を藍で染め出した革。正平六年(一三五一)征西将軍懐良親王が、肥後国(熊本県)の革工に命じて染め出したものと伝える。御免革。正平御免革。〔随筆・本朝世事談綺(1733)〕正平革〈集古十種〉 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例