鱗形(読み)ウロコガタ

デジタル大辞泉の解説

うろこ‐がた【×鱗形】

三角形を、うろこが重なり並んだような形に配列した文様。能楽では特に鬼女の衣装に用いる。
紋所の名。三角形と逆三角形または円形を組み合わせたもの。
[補説]曲名別項。→鱗形

うろこがた【鱗形】[謡曲]

謡曲。脇能物喜多流北条時政が、の紋を定めるため江の島弁才天に参籠(さんろう)すると、弁才天が三つ鱗(うろこ)の旗を授ける。

りん‐けい【×鱗形】

鱗(うろこ)のような形。うろこがた。

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大辞林 第三版の解説

うろこがた【鱗形】

模様の名。三角形、またはその連続模様。能では鬼女などの装束の模様に用いる。うろこ。

りんけい【鱗形】

うろこに似た形。うろこがた。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

いろこ‐がた【鱗形】

〘名〙 三角形を排列した模様の名。うろこがた。
※温故知新書(1484)「形 イロコカタ」

うろこ‐がた【鱗形】

[1] 〘名〙
① 模様や形の名。三角形を一つまたは三つ以上その頂点をあうように組み合わせて配列したもの。歌舞伎では狂言娘道成寺に清姫が蛇体になることを表わした衣装に用い、能楽では鬼女などの衣装に用いる。つなぎうろこ。うろこ。いろこがた。
※俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678)「小蒲団に大虵のうらみ鱗形(ウロコガタ)〈芭蕉〉 かねの食つぎ湯となりし中〈信章〉」
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一六「黒地に鱗形(ウロコガタ)の紋つけたる」
[2] 謡曲。脇能物。金剛・喜多流。作者不詳。北条時政が旗の紋を定めたいと思い、江の島弁才天に参籠すると弁才天が現われ、時政に三鱗(みつうろこ)の旗を授けるという筋。
[補注]三角形の幾何学的な連続模様を蛇もしくは魚の鱗に見立てて名付けたもの。→うろこ(鱗)

りん‐けい【鱗形】

〘名〙 魚などのうろこに似た形。

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