正授院(読み)しようじゆいん

日本歴史地名大系 「正授院」の解説

正授院
しようじゆいん

[現在地名]尾道市長江一丁目

寺地は旧尾道町の十四日とよひ町北端にあたる。伝法山善光ぜんこう寺と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。毛利氏八箇国御配置絵図(山口県文書館蔵)文禄検地の書込みに正授院三石二斗とある。「芸藩通志」によると、もと禅宗で応永元年(一三九四)創建、僧信誉が浄土宗に改宗、慶長年間(一五九六―一六一五)僧純誉が中興、元禄年中(一六八八―一七〇四)諦誉良頓が常念仏を始め、江戸増上寺の祐天がこれを奨して幕府歴代の位牌を当寺に納め、器物・名号などを寄付したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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