正直古墳群
しようじきこふんぐん
[現在地名]郡山市田村町正直
阿武隈川と谷田川に挟まれた標高二三五―二五〇メートルの丘陵上に立地する古墳時代中期の古墳群。すでに消滅したものも含め現在四一基が確認されている。三五号墳は前方後方墳、二一・三〇・三一号墳の三基は方墳、残りは円墳とみられる。九・一一・一二・一三・一八・二三・二七・三〇・三六号墳の九基は発掘調査が行われた。
九号墳は主体部未確認、周溝内より石製模造品(斧・鎌)が出土。円墳のうち一一号墳は直径九・五メートル、幅二・二メートルの周溝がめぐる。主体部は箱式石棺で盗掘を受けていたが(その折、直刀が出土したと伝える)、周溝底面出土土師器壺から五世紀末と考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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