日本歴史地名大系 「正直村」の解説 正直村しようじきむら 福島県：郡山市旧田村町地区正直村[現在地名]郡山市田村町正直（たむらまちしようじき）御代田（みよだ）村の東、阿武隈川と谷田（やた）川に挟まれた段丘に立地。地名は庄司給の転訛とする説がある。中世は田村庄に含まれ、永禄一一年（一五六八）七月吉日の熊野山新宮年貢帳（青山文書）に「六段 四百文 正直」とみえ、年貢四〇〇文を納めている。天正一四年（一五八六）一〇月一三日の熊野山新宮年貢帳（同文書）には「六段 二百文」とあり、「四百文境目故あれ申候、以後六百御取候へく候」とある。 正直村しようじきむら 埼玉県：比企郡川島町正直村[現在地名]川島町正直戸守（ともり）村の北に接し、西は長楽（ながらく）村。田園簿では田高二一六石余・畑高九六石余、旗本酒井氏三家の相給。水損場との注記がある。国立史料館本元禄郷帳では旗本渡辺領などの三給。文化八年（一八一一）川越藩領となる（「風土記稿」など）。「風土記稿」によると家数六〇、用水は長楽用水を利用。鎮守は氷川社、ほかに山王社を祀る。また天台宗普門（ふもん）寺、新義真言宗潮音（ちようおん）寺（現真言宗智山派）、当山派修験玄正院などがある。 正直村しようじきむら 茨城県：稲敷郡牛久町正直村[現在地名]牛久町正直小野（おの）川左岸にあり、北西は小坂（おさか）村。江戸初期に鳥羽藩領となるが（寛文朱印留）、延宝八年（一六八〇）に下総関宿藩領となる（寛政重修諸家譜）。元禄郷帳の村高は一七一石余で、幕末は関宿藩領一八四石余（各村旧高簿）。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
