正金(読み)ショウキン

デジタル大辞泉 「正金」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きん〔シヤウ‐〕【正金】

正貨幣としての金銀貨幣補助貨幣である紙幣に対していう。
現金。「正金で支払う」

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精選版 日本国語大辞典 「正金」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きんシャウ‥【正金】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 現金。
      1. [初出の実例]「それ船賃正金(シャウキン)一両」(出典歌舞伎傾情吾嬬鑑(1788)序幕)
      2. 「Shōkin(ショウキン)カウ」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
    2. 強制通用力を有する貨幣。金銀貨幣。補助貨幣である紙幣に対していう。
      1. [初出の実例]「手形を売買し、相場を立る如きに至ては、正金と位を異にし、不都合ならん」(出典:公議所日誌‐三・明治二年(1869)三月)
  2. [ 2 ]しょうきんぎんこう(正金銀行)」の略。
    1. [初出の実例]「正金(シャウキン)にゐると、どうもぞくぞくするんでね」(出典:伸子(1924‐26)〈宮本百合子〉一)

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