此の世の外(読み)コノヨノホカ

デジタル大辞泉 「此の世の外」の意味・読み・例文・類語

ほか

あの世。のちの世。後世来世
「あらざらむ―の思ひ出に今ひとたびのふこともがな」〈後拾遺・恋三〉

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精選版 日本国語大辞典 「此の世の外」の意味・読み・例文・類語

このよ【此世】 の 外(ほか)

  1. 死後世界。あの世。後世。来世。
    1. [初出の実例]「あらざらむこの世のほかのおもひでに今一度(たび)の逢ふ事もがな〈和泉式部〉」(出典後拾遺和歌集(1086)恋三・七六三)
  2. 世俗を脱していること。尋常ではないさま。無上。また、夢心地
    1. [初出の実例]「よく、このよのほかなるやうなる僻おぼえどもに、とりまぜつつ、あやしき昔の事どもも、出でまうで来つらんはや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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