此処許(読み)ココモト

デジタル大辞泉 「此処許」の意味・読み・例文・類語

ここ‐もと【×此▽処▽許/×爰▽許】

[代]近称の指示代名詞。
1 話し手の身近な所をいう。このあたり。ここ。
「波ただ―に立ち来る心地して」〈源・須磨〉
2 話し手自身の方をいう。自分の方。当方。
「―にただ一言聞こえさすべきことなむ侍るを」〈源・総角〉

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精選版 日本国語大辞典 「此処許」の意味・読み・例文・類語

ここ‐もと【此処許】

  1. 〘 代名詞詞 〙 他称。話し手側の場所などをさし示す(近称)。
  2. ① この辺。この近く。こちら。
    1. [初出の実例]「ただここもとに出で給へ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「波ただここもとに立ち来る心地して涙落つともおぼえぬに枕浮くばかりになりにけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  3. ② 自称のように用いる。自分の方。わたくしの方。
    1. [初出の実例]「ここもとにただ一言きこえさすべきことなむ侍るを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)

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