武四郎坂
たけしろうざか
洞爺村の中央南部、字洞爺町の主要道道岩内―洞爺線にある。国道二三〇号の大原地区から洞爺村市街に下る曲がりくねった道で、標高二二八メートルの峠の途中にあたる。眼下に洞爺湖・中島、有珠山と昭和新山が望まれる。一八五七年(安政四年)前後に松浦武四郎がこの坂を通ったとされることから(「丁巳日誌」報志利辺津日誌)、その名が付いた。坂のある道は本願寺道路を前身とし、明治二七年(一八九四)に札幌―虻田間の仮定県道になり、大正八年(一九一九)道路法の改正に基づく北海道道路令が施行され、翌九年に準地方費道倶知安―室蘭線となった(昭和三年「北海道里程表」)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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