道道(読み)みちみち

精選版 日本国語大辞典 「道道」の意味・読み・例文・類語

みち‐みち【道道】

〘名〙
① いろいろの方面。さまざまの学問芸能諸道
源氏(1001‐14頃)桐壺「いよいよ、みちみちの才をならはさせ給ふ」
② あちらの道こちらの道。あの道この道。
今昔(1120頃か)二五「軍(いくさ)の寄り可来き道々に」
③ (副詞的にも用いる) 道の途中。道を歩きながら。
落窪(10C後)三「道道、かの殿の様思ふに、いと怪しく」

みちみち‐し【道道】

〘形シク〙 道理にかなっている。学問的である。また、理屈っぽい
※源氏(1001‐14頃)帚木「おほやけに仕うまつるべき、みちみちしきことを教へて」

どう‐どう【道道】

〘名〙 都道府県道一つ北海道知事が認定し管理する道路

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「道道」の意味・読み・例文・類語

みち‐みち【道道】

[名]
複数の道。あの道この道。「道道非常線が張られる」
学問・技芸などの、それぞれ分野。「道道専門家を集める」
[副]道を行きながら。道すがら。「帰る道道考えた」
[補説]書名別項。→道道
[類語]道すがら道中途中途上途次中途行き掛け路次過渡期道草通りすがり通り掛かり通り掛け行きずり行き掛かり帰りしな帰りぎわ帰り掛け帰るさ寄り道半ばついでついでにちなみに念のため手ついでがてらかたがたかたわら

みちみち【道道】[書名]

天沢退二郎あまざわたいじろうの第1詩集。昭和32年(1957)刊

どう‐どう〔ダウダウ〕【道道】

北海道が敷設し、管理する道路。

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