武庫村(読み)むこむら

日本歴史地名大系 「武庫村」の解説

武庫村
むこむら

[現在地名]江府町武庫

蛇行しながら北東流する日野川東岸に位置し、同川に西流する俣野またの川が合流する。集落は合流点付近を中心として形成され、日野往来の東岸路が通る。北は江尾えび村、南西半上はんのうえ村、日野川対岸は洲河崎すがさき村。「和名抄」にみえる日野郡武庫郷の遺称地とされる。正保国絵図むこ村とみえる。拝領高は二一二石余、本免は六ツ四分。大西氏の給地があった(給人所付帳)幕末の六郡郷村生高竈付では生高三四〇石余、竈数六八。「伯耆志」では林四八町五反余、家数七〇・人数三三六、禁山として豆ヵ原まめヵはら山・下豆原山、鑪山として上高谷かみこうだに山・三谷みたに山があった。藪役一二匁・川役五分が課されていた(日野郡史)。延享三年(一七四六)の巡見使案内手帳(宇田家文書)によると、鍛冶屋一に運上銀六〇匁が課されており、寛延二年(一七四九)の巡見使答申書では日野郡内一六鑪場の一つに数えられている(藩史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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