歩行ロボット(読み)ほこうロボット(その他表記)walking robot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歩行ロボット」の意味・わかりやすい解説

歩行ロボット
ほこうロボット
walking robot

歩くことを特徴とした移動ロボット歩行機械ともいう。2本足,4本か6本足のもののほかに,1本足や多足のものなどが作られている。2本足ロボットは,制御理論適用の良いサンプルであるが,実用的にはまだ問題がある。2本足ロボットの制御方法には,重心を必ず足裏の中心に置く「静的歩行」,足の動きを所定軌道に近づけるように常に制御しながら歩行していく「動的歩行」,そして,一部重心制御も含めた「準静的歩行」の3とおりがある。一方,6本足のロボットは移動速度が遅く制御が複雑であるが,絶対的に安定であり,各方面で実用化研究が進んでいる。歩行ロボットは凹凸の床面や階段,いろいろな物が置かれている面など,車輪では進行できないところ,たとえば,原子力発電施設内や,災害現場などで威力を発揮する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む