最新 地学事典 「歪み指示物」の解説
ひずみしじぶつ
歪み指示物
strain marker ,strain indicator
変形した岩石の歪み解析に用いられるもので,変形前の初期形状が既知,または統計的に初期形状が既知で,変形による長さや角度の変化を計測することが可能な目印となる物体。ある種の化石のように,変形前の形状が厳密に既知の物体は歪み指示物として適している。楕円体状物体,例えば礫岩中の礫や石灰岩中のペレットなどは,個々の初期形状は不明であっても変形前の配列方向がランダムであれば,統計的には球とみなせるので歪み指示物となりうる。そのほかに歪み解析に際して有効な歪み指示物には,球状または楕円体状物体として,ウーイド・ピソライト・砕屑粒子・還元スポット・コンクリーション・ある種の有孔虫や放散虫などの微化石・気孔,円盤状または管状物体として,Scolithusなど蠕
執筆者:越谷 信
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

