ブーディン構造(読み)ブーディンこうぞう(その他表記)boudinage, boudin

最新 地学事典 「ブーディン構造」の解説

ブーディンこうぞう
ブーディン構造

boudinage

一定の層がほぼ等しい間隔でちぎれて,その横断面がソーセージを縦に連ねたように見える構造。初めM.Lohest et al.(1909)はこの構造をboudin(ソーセージのこと)といい,この構造のできる過程がboudinageといわれてきた。しかし,構造をboudinage,個々の切片をboudinということが多い。コンピテント層がインコンピテント層中に挟まれている状態で全体が層に平行に近い方向に伸長されると,インコンピテント層が塑性流動するにつれ,コンピテント層は不安定になってところどころでネッキング(necking)を生じ,膨縮構造(pinch-and-swell structure)が形成される。さらに変形が進行すると,ネッキングの部分に破断が起こり,ブーディン構造になる。ブーディンの横断面は,層間のコンピテンシーの差と横断面上での二次元歪みにおける主伸長率とによって種々の形になる。コンピテンシーの差が大きい場合には,歪みの小さい段階で破断が起こり,ネッキング効果はあまりみられず,ブーディンの横断面は直角四辺形に近い。ブーディンの周囲の物質は分離したブーディンの間隙に塑性流動で流れ込んだり,石英方解石脈を分結したりする。伸長方向が層理と斜交する場合には,ブーディン形成後も進行する歪みによって,ブーディンが同一センスの内回転を示す。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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