

(しゅ)+
(又)(ゆう)。
は〔説文〕三下に「鳥の短
、飛ぶこと
たるなり」とみえる。〔説文〕三下に殳を
声とし、「杖を以て人を殊(ころ)すなり」(段注本)と殊殺の意とするが、杖矛の類である。〔周礼、考工記、廬人〕に「戈(ほこ)の
(ひ)(柄)六尺
六寸、殳の長さは
四尺(一丈二尺)」とあり、積竹を八
(こ)の形にして作り、刃の無いものである。わが国の竹刀に似たものであるらしい。これを車上に樹てて、鹵簿(ろぼ)の先駆とした。〔詩、衛風、伯兮〕に「伯や殳を執り 王の爲に先驅す」とみえる。〔説文〕はこの部の
(しゆ)字条に「軍中の士、持する
の殳(つゑぼこ)なり。~司馬法に曰く、
を執りて
に從ふ」とあり、上端に羽飾りをつけるものであるらしい。羽は呪飾として用い、〔周礼、春官、司常〕に「
を
(すい)と爲す」とあって、旌旗にも羽飾りを用いた。これによっていえば、殳とはその呪杖をもつ意で、わが国の「毛やり矛(ぼこ)」のようなものであろう。
がその毛やり矛、投は
(ほこ)を扱う意の字であろう。
立〕殳 ホコ・ツヱ
・
・毆(殴)・
・殿・
・毅・役など十九字を属し、重文一。〔玉
〕に二十字を属する。みな殳を以て殴(う)つことを示す字で、呪的な意味をもつ行為をいう。毆は區(秘密の祈りの場所)で、
は頭、殿は臀(しり)をたたく。
は医(治療)に従い、治療するとき、毅は軍戯に関する字である。次部に
(殺)・弑を録するが、
・弑は
(祟(たたり)をなす獣)に対して行う呪的な方法をいう。これらのことから考えると、殳は呪杖の類であろうと思われる。
・
・股・骰・投(
)の諸字を収めるが、股・
などは別の声の字である。
zjioは同声。また投(
)doは声近く、〔説文〕十二上に「
(う)つなり」とあり、
の字形などからも考えて、もと呪的な意味をもつ字であろう。
▶・殳仗▶・殳虫▶・殳矛▶
殳・桃殳・霊殳出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…この剣の性質をもたせて,より小型化したものが
首(ひしゆ)すなわち〈あいくち〉で,隠し持つことができるので暗殺などの目的にかなっていた(刀剣)。 殳(しゆ)は木製の棍棒で,竹を割ってそれを麻布でつつみ,さらに糸を巻いた上に漆を塗ったものが多かった。別に堅い木を使うこともあった。…
※「殳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...