合字(読み)ゴウジ

デジタル大辞泉 「合字」の意味・読み・例文・類語

ごう‐じ〔ガフ‐〕【合字】

ふつう2字の漢字仮名などで書き表す語を1字で表記する文字古文書漢文訓読文などに使われた。「杢(木工)」「麿(麻呂)」「(こと)」「(トキ)」など。
ラテン文字などで、二つ以上の字を一つ組み合わせたもの。「æ」「Æ」など。

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精選版 日本国語大辞典 「合字」の意味・読み・例文・類語

ごう‐じガフ‥【合字】

  1. 〘 名詞 〙 普通二字の漢字や仮名などで表記するところ一字で表わした文字。「麿(麻呂)」「(こと)」などの類。
    1. [初出の実例]「之を弗と書するは、U〈ユウナイのユウ〉S〈ステートのス〉の合字を標としたるなり」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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図書館情報学用語辞典 第5版 「合字」の解説

合字

複数の文字を結合して一つにした文字.連字ともいう.写本の際に文字群を簡略に表記するために考案された.活字の場合は,æやfi,ffiのように2文字以上を合わせ一つの活字に鋳造する.アンパーサンド(&)は現在では記号として扱われているが,ラテン語etの合字が原形をとどめないほど変形したものである.和文では現在ほとんど使われていない.

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「合字」の解説

合字

2つ以上の文字を合成して、1つの文字としたもの。欧文組版では、特定アルファベットの組み合わせのときに、読みやすくする効果を狙って結合させることを合字と呼ぶ。

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