段之上村(読み)だんのうえむら

日本歴史地名大系 「段之上村」の解説

段之上村
だんのうえむら

[現在地名]新宮町段之上

井野原いのはら村の西に位置し、揖保川の支流栗栖くりす川右岸に立地する。揖東いつとう郡に属した。天正一六年(一五八八)七月五日の豊臣秀吉知行方目録(島津家文書)に旦上村三三〇石とみえ、島津義久に与えられている。神東じんとう郡内と記されているが、揖東郡の間違いと考えられる。同年一〇月の島津氏播磨知行方当納分目録案(同文書)には旦の上村とあり、高三三〇石のうち当納分は二二七石であった。文禄四年(一五九五)一二月一日、秀吉は小早川秀秋越部上こしべかみ庄内「いちのほ・たんの上」の合せて五六〇石余などを与えている(「豊臣秀吉知行方目録」教行寺文書)。慶長国絵図には段ノ上村とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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