段土村(読み)たんどむら

日本歴史地名大系 「段土村」の解説

段土村
たんどむら

[現在地名]加治木反土たんど本町もとまち港町みなとまち朝日町あさひまち諏訪町すわまち新富町しんとみまち仮屋町かりやまち

現加治木町の南端中央部に位置し、東は日木山ひきやま(黒川)を境に日木山村、北は網掛あみかけ川を境に高井田たかいだ村、西は同川を境に木田きだ村に接し、南は海に臨む。反土村とも記される。慶長一二年(一六〇七)一一月、島津義弘平松ひらまつ(現姶良町)より加治木に移って居館を加治木城の南の御里おさと(現仮屋町於里)に定め、居館の南に町並(加治木町)をつくらせた。義弘死後、寛永八年(一六三一)居館は加治木島津氏の領主仮屋となった。網掛川河口には中世以来の加治木浦があった(以上「三国名勝図会」など)。大口筋は木田村から当村へ入り、北へ折れて高井田村に向かうが、東へ進む日向筋を分岐し、水陸交通の要衝として知られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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