母音大推移(読み)ぼいんだいすいい(その他表記)great vowel shift

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「母音大推移」の意味・わかりやすい解説

母音大推移
ぼいんだいすいい
great vowel shift

1400~1600年頃英語の母音に起った規則的変化house [hu:s]→[haus],bide [bi:də]→[baid],lay[lai]→[lei]など。中期英語近代英語とを分つ大きな特徴がその結果生じた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の母音大推移の言及

【英語】より

…末尾音節に強勢のあるフランス語はじめ,英語とアクセント型の異なるラテン語,ギリシア語,イタリア語,スペイン語などから語彙が多く借入された結果,英語のアクセントは非固定型(語により強勢の位置が異なる)となった。(4)15世紀半ばごろから16世紀にかけて英語の母音体系総体を変容させる母音大推移Great Vowel Shiftが起こった。この時期はME期後半の英語がアングロ・フレンチに代わり書きことばとして再浮上し,ロンドン方言中心の標準語が成立,印刷術の導入で,読み書きが急速に普及する,まさに標準的綴りが固定する時期であったため,きわめてその影響は大きかった。…

※「母音大推移」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む