比田勝村(読み)ひたかつむら

日本歴史地名大系 「比田勝村」の解説

比田勝村
ひたかつむら

[現在地名]上対馬町比田勝

現町域の北部、東面に位置し、集落は深い入江の西泊にしどまり浦に臨む。地名はかつて比田方と称し、比田潟から転じたものとみて、「万葉集」巻一四に「比多潟の磯の若布の立ち乱え吾をか待つなも昨夜も今夜も」とある比多潟を当地に比定する説がある(津島紀事)中世豊崎とよさき郡のうち。寛永四年(一六二七)「豊郡比田勝村」の仁位格兵衛跡目六間一尺余の地が杉村主米助に与えられた(「宗義成判物」町人判物帳)。「郡方毎日記」同一五年条に「ひたかつ」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android