朝日日本歴史人物事典 「毛利高標」の解説
毛利高標
生年:宝暦5(1755)
江戸中期の大名。豊後佐伯藩(大分県)2万石,毛利家8代の当主。通称彦三郎。父は7代高丘,母は鳥居氏。宝暦10(1760)年8月,6歳で家督を継ぐ。就任直後の城下の大火,天明・寛政期の天災異変で財政困窮のため,家臣200石以上の者の半知を実施。天明1(1781)年に開設した佐伯文庫には,8万冊の書籍を収蔵。内容は漢籍,史書,詩文,仏典,医書,天文の多分野におよび,蔵書の一部は,のち幕府に献上され,昌平黌,紅葉山文庫に収蔵されたことは著名。<参考文献>『鶴藩略史』『温故知新録』『大分県史・近世篇Ⅰ』
(後藤重巳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報