毛須(読み)もず

日本歴史地名大系 「毛須」の解説

毛須
もず

現在の三崎町雲津(みさきまちもづ)を遺称地とし、同所一帯に比定される。中世は正院(しよういん)郷の内で、毛寿とも書く。「白山之記」に白山九所小神の一つとして「高峅、能登鈴モスノ白山」とある。ほかの小神の記載のあり方から「モスノ白山」という地に祀られる高峅(たかくら)宮が所在したともみられるが、貞治六年(一三六七)七月の高座宮本経田田数注文(須須神社文書)に「高座宮毛須白山両寺院主快成」とあり、毛須白山社の存在と院主快成が高座(たかくら)宮(現須須神社)との兼帯であることから、「白山之記」の記載は、白山九所小神の一つ「モスノ白山」社が高座宮の属下にあったことを示すものであろう。現雲津に白山神社が鎮座し、東坊・西坊に分れる一二坊があり、各坊に薬師仏を祀っていたという所伝を伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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