日本歴史地名大系 「気仙沼湾・気仙沼津」の解説
気仙沼湾・気仙沼津
けせんぬまわん・けせんぬまのつ
気仙沼市と
気仙沼が港津として登場するのは、慶長五年八月の葛西大崎船止日記(伊達家文書)の「とめの事」に「けせぬま」とあるのからであるが、この時すでに気仙沼が仙台藩海上交通の拠点となっていたことを示すものであろう。しかし本格的な港津の機能は、気仙沼が町場・宿場として機能するようになった正保(一六四四―四八)以前、元和期(一六一五―二四)前後からのことではなかろうか。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報