気圧高度(読み)きあつこうど(英語表記)pressure altitude

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気圧高度」の意味・わかりやすい解説

気圧高度
きあつこうど
pressure altitude

航空に関連する高度には気圧高度,真高度,絶対高度があり,気圧高度は上空のある点の気圧をはかって,標準大気にあてはめた場合の海面からの高度をいう。言い換えれば,気圧高度は気圧計ではかった気圧を標準大気高度というスケールで表したものということになる。そのため実際の大気が標準大気状態でないときは補正する必要があり,その補正高度が海面からの真高度である。このように気圧を測定してその点の高度を知る計器気圧高度計 barometric altimeterという。なお絶対高度は航空機の真下の地面からの高度で,電波高度計を使って測定する。

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世界大百科事典(旧版)内の気圧高度の言及

【高度】より

…すなわち,山岳地を飛行しているときは航空機から山岳表面までの垂直距離である。これに対し,標準大気の気圧と高度との関係を基準にし,ある高さの実際の大気圧をその基準にあてはめて得られる高度の値を気圧高度pressure altitudeという。気圧高度は一種の想定値であって,実際の大気の状態が標準大気と違うことがしばしばある。…

※「気圧高度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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