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気圧計 きあつけいbarometer

翻訳|barometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

気圧計
きあつけい
barometer

気圧を測定する器械。気圧は大気の圧力を示すもので,気圧の変化は天気とも密接な関係があるため,晴雨計とも呼ばれていた。気圧計の歴史は古く,水銀気圧計の原型を生む実験はイタリアのエバンジェリスタ・トリチェリが 1643年に行なった。トリチェリは日ごとに水銀の高さが変化することを観察し,それが空気の重さの変化によるものとの結論を導きだした。測定方式の違いにより,気圧計には次のものがある。(1) フォルタン気圧計 気圧変動による水銀柱の高さを読み取る。(2) アネロイド気圧計 空盒(くうごう)が気圧の変化で伸縮するのを利用し,回転軸などを介して自記記録させる。(3) 円筒振動式気圧計 円筒の振動周波数の変化を検出して気圧を求める。(4) シリコン振動式気圧計 シリコン振動子の検出をして気圧を求める。(5) 電気式気圧計(静電容量型) 静電容量の変化を検出し気圧を求める。日本の気象庁が気圧の観測に使用している測器は,電気式気圧計(静電容量型)である。気圧計のセンサはシリコン基板に真空部を形成させたものである。大気圧の変化に伴い真空部上下の電極間に変異が生じ,その静電容量のわずかな変化を電気信号で得る構造となっている。

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百科事典マイペディアの解説

気圧計【きあつけい】

バロメーター,晴雨計とも。気圧を測る装置。水銀気圧計アネロイド気圧計が代表的。最近はデジタル記録のできる気圧計が開発されている。
→関連項目圧力計

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世界大百科事典 第2版の解説

きあつけい【気圧計】

気圧を測定する器械で,英語ではバロメーターbarometerという。気圧の変化と天候は関連が深く,晴雨計と呼ばれたこともあった。〈気圧〉はわれわれを取り囲んでいる大気がおよぼす自然の圧力で,その場所から大気の上限まで延びている単位面積当りの鉛直な気柱の重量に等しい。よく使われている気圧計は水銀気圧計とアネロイド気圧計である。水銀気圧計は正確なため広く使用されている。その原理はトリチェリによって発見され1643年に行われたトリチェリの実験として知られている。

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大辞林 第三版の解説

きあつけい【気圧計】

気圧を測定する器械。水銀気圧計・アネロイド気圧計などがある。晴雨計。バロメーター。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

気圧計
きあつけい

気圧を測定する際に用いられる計器。気圧の変化は天気と密接な関係があるので、普通の気圧計は晴雨計ともよばれる。古くから用いられているものは、トリチェリの真空を利用した水銀気圧計と、排気した金属容器の、外気圧に応じた変形を測る方式とに大別される。後者は、液体を使用しないとの意味からアネロイド気圧計ともいう。水銀気圧計での測定には細心の注意がいる。気圧計を小さい部屋あるいは収容箱に入れて、水銀とスケールの温度が急に変化しないようにし、鉛直に固定する。測定の際は、まず軽く指でたたいて水銀面を安定させ、スケールのゼロ点をあわせ、水銀柱の上面の高さを読み取る。目盛りはヘクトパスカルのものが普通であるが、ミリメートルやインチ目盛りもある。温度補正をして0℃での高さに引き直し、次に標準重力(加速度980.665センチメートル・毎秒・毎秒)での値に補正する。これは現地気圧ともよばれる。ゼロ点あわせのいらないステーション型、船上での動揺にも耐えるマリン型、水銀柱の高さを電気抵抗に変換する方式など、いろいろくふうした器械もある。スプルングA. Sprungの気圧計は、水銀の重量を天秤(てんびん)で測り、これを連続して記録する。精密ではあるが製作や保守に難点があるので、しだいに使用されないようになった。アネロイド気圧計には、指針が示す目盛りを読み取る指示型のほかに、感部の動きを記録ペンに伝えて、連続したグラフのように描く自記気圧計がある。いずれも、バイメタルで自動的に温度補正がなされる。その示度は、あらかじめ現地気圧にあわせておく。近年実用化されつつある振動式気圧計は、アネロイド型の感部の変化を互いに逆方向の力に分けて、二つの水晶振動子に加える。水晶の発振周波数の差は気圧の変化に比例するから、周波数をカウントすれば気圧がわかる。真空ケースに金属製円筒を入れ、これを圧電素子で振動させる方式もある。アネロイド気圧計は測定が簡単なため広く用いられるが、測定精度は、一般には水銀気圧計に及ばない。精度を保つには、ときどき水銀気圧計による値と比較し、修正するとよい。微気圧計は、気圧の変化を拡大して記録する。ドラム缶のような密閉容器にごく細い穴をあけると、外気圧が急に変化しても容器内の気圧はしばらく変わらない。この内圧を油に浮かべた浮きに導く。気圧変化に応じた浮きの上下の動きを拡大すると、1000分の1ヘクトパスカルくらいの変化まで記録できる。[篠原武次]

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