デジタル大辞泉
「標準大気」の意味・読み・例文・類語
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ひょうじゅん‐たいきヘウジュン‥【標準大気】
- 〘 名詞 〙 実際の大気の平均状態に近い仮説上の大気をいう。高度計や弾道計算などのため国際的に定められている。〔飛行機の研究(1943)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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標準大気
ひょうじゅんたいき
standard atmosphere
航空などでモデルとして用いられる仮想の基準大気。一般に次の常数からなる国際標準大気が採用されている。地上気圧は 1013.250hPa,重力加速度は 980.665cm/s2,地上気温は 15.0℃,気温減率は地上から 11kmまでは 1kmにつき-6.5℃,11km以上 20kmまでは同 0.0℃,32kmまでは同+1.0℃,海面上の空気密度は 1.225 kg/m3であり,さらに大気の組成は一定で水分を含まない乾燥空気という条件がある。このように規定した大気中では気温,気圧,空気密度がそれぞれ高度との関係式で示され,航空学,弾道学などで広く使われている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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標準大気 (ひょうじゅんたいき)
standard atmosphere
対流圏や成層圏内の気圧,気温,密度などの高度分布を実際の大気の平均状態に近いように表した大気のこと。標準大気は現実の大気に近い仮定を基準にして作られ,いろいろな要素の鉛直分布は単純な形で表す。日本標準大気,アメリカ標準大気,国際標準大気などがある。内容的にはほぼ同じで,航空機の気圧高度計の目盛付けなどの基準に使われる。
→大気
執筆者:朝倉 正
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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標準大気【ひょうじゅんたいき】
航空で用いる高度計や弾道計算のために定められた一定の鉛直構造をもつ大気モデル。国際,米国,日本などによって数値がわずかずつ違って制定されている。日本のでは,海面上の気温15.0℃,気温減率100mにつき0.65℃,11km以高では気温一定で−56.5℃,海面上の気圧1013.25hPa,重力加速度980cm/sec2,海面上の空気密度1.2249kg/m3などと定める。
→関連項目大気
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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標準大気
ひょうじゅんたいき
気圧、気温などの鉛直分布を、実際の大気の平均状態に近似させ、簡単な形に表現した基準的なモデル大気をいう。日本標準大気、アメリカ標準大気などがある。国際的には、国際民間航空機関(ICAO(イカオ))が採用した国際標準大気が慣用されている。国際標準大気では、「平均海面(地上)気圧が1013.25ヘクトパスカル、同気温が15℃、高さ11キロメートルまでは1キロメートルにつき6.5℃の減率で、11から20キロメートルまでは零下56.5℃の等温」と設定されている。
[股野宏志]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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