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標準大気 ひょうじゅんたいきstandard atmosphere

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

標準大気
ひょうじゅんたいき
standard atmosphere

航空などでモデルとして用いられる仮想の基準大気。一般に次の常数からなる国際標準大気が採用されている。地上気圧は 1013.250hPa,重力加速度は 980.665cm/s2,地上気温は 15.0℃,気温減率は地上から 11kmまでは 1kmにつき-6.5℃,11km以上 20kmまでは同 0.0℃,32kmまでは同+1.0℃,海面上の空気密度は 1.225 kg/m3であり,さらに大気の組成は一定で水分を含まない乾燥空気という条件がある。このように規定した大気中では気温,気圧,空気密度がそれぞれ高度との関係式で示され,航空学,弾道学などで広く使われている。

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デジタル大辞泉の解説

ひょうじゅん‐たいき〔ヘウジユン‐〕【標準大気】

実際の大気の標準的な状態を定義したもの。大気の鉛直構造をモデル化し、対流圏成層圏など各領域において定義される。高度計や航空機の性能評価などに用いられる。ISO国際標準化機構)が定めた国際標準大気において、標準気温・気圧・気温減率はそれぞれ、1013.25ヘクトパスカル、セ氏15度、1キロメートル当たりセ氏マイナス6.5度となる。

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百科事典マイペディアの解説

標準大気【ひょうじゅんたいき】

航空で用いる高度計や弾道計算のために定められた一定の鉛直構造をもつ大気モデル。国際,米国,日本などによって数値がわずかずつ違って制定されている。日本のでは,海面上の気温15.0℃,気温減率100mにつき0.65℃,11km以高では気温一定で−56.5℃,海面上の気圧1013.25hPa,重力加速度980cm/sec2,海面上の空気密度1.2249kg/m3などと定める。
→関連項目大気

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世界大百科事典 第2版の解説

ひょうじゅんたいき【標準大気 standard atmosphere】

対流圏や成層圏内の気圧,気温,密度などの高度分布を実際の大気の平均状態に近いように表した大気のこと。標準大気は現実の大気に近い仮定を基準にして作られ,いろいろな要素の鉛直分布は単純な形で表す。日本標準大気,アメリカ標準大気,国際標準大気などがある。内容的にはほぼ同じで,航空機の気圧高度計の目盛付けなどの基準に使われる。大気朝倉 正】

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大辞林 第三版の解説

ひょうじゅんたいき【標準大気】

気温や気圧などの高度分布が、実際の大気の平均状態に近いように単純化した基準大気。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

標準大気
ひょうじゅんたいき

気圧、気温などの鉛直分布を、実際の大気の平均状態に近似させ、簡単な形に表現した基準的なモデル大気をいう。日本標準大気、アメリカ標準大気などがある。国際的には、国際民間航空機関(ICAO(イカオ))が採用した国際標準大気が慣用されている。国際標準大気では、「平均海面(地上)気圧が1013.25ヘクトパスカル、同気温が15℃、高さ11キロメートルまでは1キロメートルにつき6.5℃の減率で、11から20キロメートルまでは零下56.5℃の等温」と設定されている。[股野宏志]

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