気比村(読み)けひむら

日本歴史地名大系 「気比村」の解説

気比村
けひむら

[現在地名]豊岡市気比

畑上はたがみ村の北、三原みはら村の西、円山まるやま川河口部東岸に立地し、北は海(津居山湾)に臨む。大正元年(一九一二)当地鷲崎わしざきから四口の銅鐸出土。「延喜式」神名帳に載る城崎きのさき郡の気比神社がある。気比の地名・神社名は越前敦賀つるが(現福井県敦賀市)にもあり、現兵庫県では淡路三原川河口右岸に気比の地名がある(現在は慶野松原として知られる)。なお「吾妻鏡」建久三年(一一九二)二月二四日条に平家残党越中次郎兵衛尉盛継が丹波国に隠れていたとあり、翌年三月一六日条には後藤兵衛尉基清に追討を命じたとみえるが、「平家物語」の覚一本(巻一二)・長門本(巻二〇)はともに盛継が但馬国へ落行き、気比四郎道弘(気比権守道広)のもとに隠れていたとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む