気象観測器具(読み)きしょうかんそくきぐ(その他表記)meteorological instrument

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気象観測器具」の意味・わかりやすい解説

気象観測器具
きしょうかんそくきぐ
meteorological instrument

気象現象を客観的に観測するための器具。気象観測器具はそれらの構造上,指示式気象器械と自記式気象器械に大別される(→自記気象計)。指示式は一般に,構造は簡単であるが,測定に手数を要する。自記式は測定が簡単で,気象要素の時間的変化を明らかにすることができる。また感部と指示部とを相当距離に離して使用する遠隔気象器械もある(→遠隔測定)。指示式気象器械には水銀気圧計,棒状温度計,乾湿球湿度計蒸発計などがあり,自記式気象器械にはアネロイド気圧計,バイメタル自記温度計,自記湿度計,自記風速計,自記風向計自記雨量計などがある。遠隔気象器械には高層の気象を観測するラジオゾンデ,レーウィン,無線ロボット雨量計などがある。気象観測器具は,自然環境に十分耐えられる堅牢さと耐久性に富み,精密なことが要求される。1980年代からはデジタル方式によるシステム化が進み,情報がネットワーク化され,ウェブサイト上でデータの共有が可能になっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android