アネロイド気圧計(読み)アネロイドきあつけい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アネロイド気圧計」の意味・わかりやすい解説

アネロイド気圧計
アネロイドきあつけい
aneroid barometer

1843年フランスのルシアン・バイディが考案した測器。アネロイドはギリシア語液体水銀)を使っていないという意味。薄い金属製の容器の内部真空にし,底面を台に固定し,上面はばねで引っ張って外気圧と釣り合わせる。外部の気圧の変化による上面の高さの変化を指針に伝えて読み取る。指示型のものが多いが,記録部と一体型にした自記式のものもある。温度の変化の影響を大きく受け,水銀気圧計に比較して測定精度はよくないが,簡単で堅牢であるため,船舶や航空機をはじめ一般に用いられる。小型で,携帯,取り扱いおよび測定が簡単である。(→気圧計

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アネロイド気圧計」の意味・わかりやすい解説

アネロイド気圧計
あねろいどきあつけい

液体(水銀)を使用していない気圧計の名称。皿のような、薄い2枚の弾力ある金属板をあわせ、周辺を密封して内部の空気を抜いたもので、外気圧の変化に応じて膨らんだり、へこんだりする。この動きを、てこで拡大して目盛り板の指針で読み取る。

[篠原武次]


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