翻訳|atmometer
蒸発量を測る測器であるが,ふつう地表面に水を入れた容器を置き,この容器からの蒸発量を測定する。日本では標準測器として大型蒸発計を使用している。大型蒸発計は,直径120cm,深さ25cmの円筒形の容器で,日射の影響を除くため白色塗装してあり,この中に水を入れ,水位の減少率を測定して蒸発量を測る。直径が小さい小型蒸発計があるが,観測精度はかなりおちる。実際の地表面からの蒸発量は土壌や地面の植生状態などにより異なる。蒸発計からの蒸発量は,湖水や貯水池などからの蒸発量と密接な関係があり,湖水の蒸発量は大型蒸発計の観測値の約0.72である。海洋や森林におおわれた所からの蒸発量を確実に測る方法はまだ開発されていない。
執筆者:岡村 存
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
水の蒸発量を知るための計器で、容器に入れた水の減少を量る方式が多い。自然の地表面からの蒸発を知ることが観測の目的である場合には、容器を戸外にセットする。よく用いられるのは、直径が120センチメートルで深さが25センチメートルほどの金属製のたらいで、A型あるいは大型蒸発計とよばれる。白く塗り、木枠にのせて野外に置く。付属のゲージで毎日、水面の位置を読み取って前日差を求め、蒸発量とする。雨が降ったときはその量を差し引く。容器の側面や底面から熱の流出入があるため、自然の水面よりも過大な蒸発量になる。以前には直径が20センチメートルの小型蒸発計も用いられたが、大型よりも大きい蒸発量を示す。濾紙(ろし)や多孔質陶器の面を水で潤した蒸発計もある。植物などがある地面からの蒸発散を量るにはライシメーターが用いられる。これは、土を入れた容器の上面が地表面に一致するようにセットし、重量を測定するものである。
[篠原武次]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...
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