乾湿球湿度計(読み)かんしつきゅうしつどけい(英語表記)psychrometer

翻訳|psychrometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

乾湿球湿度計
かんしつきゅうしつどけい
psychrometer

水の蒸発の遅速から大気の湿度を求める計器。乾湿計ともいう。同形の 2本のガラス製温度計を板に垂直に取り付け,一方の球部を湿った布(布の下端が水瓶に浸されている)で包んだものを湿球,球部を湿らせないもう一方のものを乾球という。湿度が小さいほど水の蒸発が盛んで,蒸発熱を奪われるために湿球の温度が下がる。気温を示す乾球の温度との差を測定し,算出表により相対湿度を求める。温度差は気圧,放射熱,水温,球部の大きさ,布の包み方,特に湿球にあたる風速に影響されるため,両温度計を板に取り付けただけの簡易型では湿度に 5%程度の誤差を生じることがある。ガラス製棒状温度計を用いたオーガスト式乾湿球湿度計,ガラス製二重管温度計を用いたフース式乾湿球湿度計は,明治時代中頃から使用されている。精度を上げるため,両球に一定の速度の風をあてるようにしたものが通風型で,代表的なものにアスマン通風乾湿計がある。

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デジタル大辞泉の解説

かんしつきゅう‐しつどけい〔カンシツキウ‐〕【乾湿球湿度計】

2本の温度計を並べ、片方は球部を水で湿らせた布で包んだ湿度計。水分が蒸発する際に気化熱を奪うので、湿球の示度が乾球よりも下がり、この差から湿度表で湿度を求める。乾湿計。

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栄養・生化学辞典の解説

乾湿球湿度計

 2本の温度計の片方を濡れた布で包み,水の蒸発熱を感知できるようにする.そして,両方の温度計で温度を測定し,その温度と温度差から湿度を算出するための温度計.湿度が低いと水の蒸発が多いので,温度差が大きくなる.

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大辞林 第三版の解説

かんしつきゅうしつどけい【乾湿球湿度計】

水の蒸発速度が、湿度によって異なることを応用した湿度計。通常の温度計と湿球温度計とからなり、両者の示度の差から計算表を用いて湿度を求める。乾湿計。

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世界大百科事典内の乾湿球湿度計の言及

【湿度計】より

…湿度計は相対湿度計と絶対湿度計に大別される。相対湿度計のおもなものは乾湿球湿度計,毛髪湿度計,露点計,電気抵抗式湿度計である。
[乾湿球湿度計]
 乾湿計ともいう。…

※「乾湿球湿度計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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