水棺(読み)スイカン

デジタル大辞泉の解説

すい‐かん〔‐クワン〕【水棺】

原子炉冷却材喪失事故LOCA)が発生した際に、原子炉を安定的に冷却するために、原子炉格納容器を水で満たす措置。平成23年(2011)3月の東日本大震災に伴う福島第一原発事故で1号機に対して冠水作業が開始されたが、格納容器から漏水し、炉心溶融が起きていたことが判明したことから、水棺の作業は中止された。
[補説]チェルノブイリ原発事故で、放射性物質の拡散を防止するために、事故を起こした4号炉をコンクリート建造物で封鎖した措置を「石棺」と呼んだことになぞらえて、この冠水措置は「水棺」と呼ばれた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ゲーム障害

オンラインゲームなどへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。インターネットやスマートフォンの普及でオンラインゲームなどに過度に依存する問題が世界各地で指摘されていることを受け、世界保健機関(W...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android