デジタル大辞泉 「水ジルコニウム反応」の意味・読み・例文・類語 みずジルコニウム‐はんのう〔みづ‐ハンオウ〕【水ジルコニウム反応】 原子炉で冷却材喪失事故(LOCA)が発生し、燃料被覆管が高温になった場合に、被覆管の材料として使われているジルコニウムが冷却水や水蒸気と反応すること。この反応で水素が発生する。[補説]平成23年(2011)の福島第一原発事故では、1号機で冷却水の水位が低下して、燃料棒が露出し、燃料被覆管のジルコニウムが水蒸気と反応して大量の水素が発生。これが原子炉格納容器に漏れ、圧力が上昇したため、排気したところ、原子炉建屋内で水素爆発が発生し、建屋が破壊された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例