宗祇(そうぎ)・肖柏(しょうはく)・宗長(そうちょう)による百韻連歌。1488年(長享2)1月22日の成立。発句は宗祇の「雪ながら山もとかすむ夕かな」で,「新古今集」所収の後鳥羽上皇の「見渡せば山もと霞む水無瀬川夕べは秋となにおもひけむ」が本歌。後鳥羽上皇の水無瀬の廟に奉納されたのでこの名がある。脇句は肖柏で「行く水とほく梅にほふ里」,第3は宗長で「川かぜに一むら柳春みえて」。「湯山(ゆやま)三吟」とともに,幽玄体を具現した宗祇直門の代表的作品として尊ばれた。日本古典会による柿衛文庫本の複製がある。「日本古典文学大系」所収。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...