水町横穴墓群(読み)みずまちよこあなぼぐん

日本歴史地名大系 「水町横穴墓群」の解説

水町横穴墓群
みずまちよこあなぼぐん

[現在地名]直方市上境

彦山川の支流福地ふくち川左岸の丘陵の先端部に立地する六世紀中頃から八世紀初頭の横穴墓群。平成六―八年(一九九四―九六)の調査によって、弥生時代の土壙墓・小児甕棺墓・貯蔵穴、古墳時代後期の横穴式石室墳、中世遺構とともに七〇基以上の横穴墓が確認され、うち五六基の横穴墓が調査された。直方市・鞍手くらて郡地域では最大級の横穴墓群である。北側斜面のA群では三九基が確認され、墳丘をもつもの一基、周溝をもつもの五基が調査された。上段には一墓道に一基の墓室を設けるものが、下段には一墓道を多数の墓室で共有する横穴が多く確認され、上段から下段へと変遷している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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