水疱性鼓膜炎(読み)すいほうせいこまくえん(その他表記)Bullous myringitis

六訂版 家庭医学大全科 「水疱性鼓膜炎」の解説

水疱性鼓膜炎
すいほうせいこまくえん
Bullous myringitis
(耳の病気)

 水疱鼓膜炎は、インフルエンザなどのウイルス感染が原因と疑われていますが、まだはっきりしていません。

 激しい耳の痛みが特徴で、耳だれはあまりありません。時々、中耳炎を合併することもあり、その場合は難聴(なんちょう)発熱を訴えます。

 鼓膜に水疱が認められるので、すぐ診断がつきます。ただ、まれに内耳に影響を与えて、感音難聴(かんおんなんちょう)を起こすことがあるので、耳鳴りなどの症状が伴うようなら、注意が必要です。ただちに聴力検査を受けてください。

 治療は抗生剤、鎮痛薬の内服です。痛みの強い場合は、痛みを緩和するために水疱をつぶすことがありますが、通常、点耳(てんじ)などの局所処置は必要ありません。感音難聴が生じた場合は、突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)に準じて、副腎皮質ステロイド薬ビタミン剤、循環改善薬などが使われます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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