永長村(読み)ながおさむら

日本歴史地名大系 「永長村」の解説

永長村
ながおさむら

[現在地名]宇和町永長

宇和盆地中央部、宇和川に沿う村。東は上松葉かみまつば村、西は東山田ひがしやまだ村に接する。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「永長村 村之中ニて山なし、日損所、川有」と記される。

太閤検地石高は七七八石九斗三升、耕地面積の比率は田九〇パーセント、畑一〇パーセントであった。寛文検地では石高が約一・三倍に増加したが、田畑の比率は変わっていない。「墅截」による村柄は「上」、耕地は田畑とも「中」、水掛りも「吉」である。村には石崎築池があり、ほかに清沢きよさわ小野田おのだ山田やまだ三村から分水を受けている。享保三年(一七一八)には柳田池も完成した(東宇和郡沿革史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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