汎方法論(読み)はんほうほうろん(英語表記)Panmethodismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汎方法論」の意味・わかりやすい解説

汎方法論
はんほうほうろん
Panmethodismus

新カント派マールブルク学派立場で,P.ナトルプみずから哲学にこの名を与えた。方法的観念論 methodischer Idealismusも同義。文化的生の全体を確実にとらえることを課題としたナトルプは,コーエンの影響下に批判哲学に向い,科学,倫理芸術宗教を貫く批判的方法を哲学の本質とした。方法はすべての客観的 (学的) 現実を生み出す力であって,個々分科上位にあるとする彼の哲学的立場が汎方法論である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android